日本語の起源をめぐる論争 村山七郎

 図書館で借りてきた。
 久々に比較歴史言語学でもと思った。

 特に大野晋タミル語説の検討が見所。
 真摯に学術的に検討していくとどうしても痛烈・否定的な結論にならざるをえない。
 

 特に大野氏の「岩波古語辞典」の部分。
 大野氏は縦横無尽に日本語の単語を朝鮮語サンスクリット語に結びつける。
 
 「欧米ソ連の学界ならば一流の学者が、かりにこの種の語源説を提出したようなばあい、地位を保つことは困難となろう。」

 東京ではウラル学会らしい。
 行きたいが都合がつかぬ。

 夏休みにはばりばり東京に攻め上りたいものよ。