2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

くたびれた

多忙かつやや体調不良。 今日はお休みさせていただきます。

百済三書と日本書紀 山尾幸久

朝鮮史研究会論文集15 pp5-40 1978 諸事情で図書館で各種の文献を調べることに。 その中で見つけたのがこれ。 日本書紀には百済三書と呼ばれる百済系の歴史書の引用がある。 百済記、百済本紀、百済新撰がそれである。 これらの扱いには難しいところが多かっ…

日本語〈上〉岩波新書

先日なくなった[金田一春彦]の名著の一つ。 言語学専攻の人間からすればいまさら、という謗りもあるかもしれないが・・・。 なんにしても文句なく名著といえる。 高度な内容を専門でない一般の人たちにもわかりやすく論じている。 こういう当たり前でないこ…

エドワード・サピア 言語

古典的著作。 サピア・ウォーフ的といわれる理論の変転について色々思う。 「サピア・ウォーフの仮説」は強い仮説、つまり言語決定論と弱い仮説、つまり「言語相対論」とに分けるのが一般的と思われる。 おおよそ後者の立場が理論言語学の諸学派を付き合わせ…

文明の海洋史観 川勝平太

気鋭の文明論者川勝平太のもはや古典ともいうべき論著。 古今東西の古典から近現代の経済・文芸理論にまで通じ、そこから発展させられた「海洋史観」の圧倒的な魅力は読者をひきつけてやまない。母校である早稲田大学を辞した経緯はいささか大人気なさを感じ…

認知言語学入門5 認知文法論Ⅱ

認知言語学入門シリーズ待望の五巻目。先日の日本言語学会では大修館書店のブースでも売り切れていた。 聞くところによると執筆者の一人は原稿をすでに四年前に渡していたとか・・・。 そんなにかかるものか。

抗争する言語学

フレデリック・J. ニューマイヤー (著), Frederick J. Newmeyer, 馬場 彰, 仁科 弘之ヤフーオークションで落とす。 タイトルが好き。近代言語学史を辿りつつ現代の言語学の論点に迫る。 個人的には何でも歴史的な経緯や由来を突き詰めないと気がすまないので…