月刊言語

 各方面で話題沸騰の今月号の言語。白熱してきた感じ。
 言語の起源や進化と言う巨大なテーマに対しても、近年再び脚光が集まりつつある。チョムスキー流のテーゼからするとどうなるか、認知言語学流の立場からするとどうなるか、という議論もかまびすしいが、やはり雲をつかむような話になってしまう。
 タイムマシンでもない限り、具体的な資料やデータに基づいて議論することはできないからだ。われわれの先祖は、いつ最初に言語を獲得したのだろうか。
 (ここでいう「言語」の定義も問題だ。どの程度抽象的・恣意的な統語論が発達した時点で言語と呼んでよいものか。)
 個人的には科学というよりロマンの対象として考えてみたい。