言語・思考・現実 B.L.ウォーフ
図書館から借りてきた。
実はまだ恥ずかしながら読んだことがない。
なかなか訳語が難しく、読み応えがある。
ただ、半分くらい編者・訳者解説。
とりあえずそっちばかり読んでみた。
サピア・ウォーフの仮説的な言語相対論はヘルダーやフンボルトにまでさかのぼりうるとされる。
フンボルトのチョムスキーの引用に関する池上氏の批判的な見解が。
サピア・ウォーフの仮説は面白い。
学部一年の時初めて習って感動した覚えがある。
ただし今ではもう少し冷静にとらえなおしている。
実証は不可能であろうし、言語を人間に普遍的な固有の能力である重視する立場からは軽視されるであろうが、明確にその定義自体から整理すれば、十二分に魅力的なテーゼであろう。