訃報

 ご冥福をお祈りします。

西田龍雄氏死去 西夏文字解明、文化功労者 京大名誉教授
 11〜13世紀に中国北西部にあった西夏国で使われた西夏文字を解読した言語学者で京都大名誉教授の西田龍雄(にしだ・たつお)氏が26日午前5時34分、心不全のため宇治市内の病院で死去した。大阪市出身。83歳。葬儀・告別式は29日午後2時から京都市南区西九条池ノ内町60、公益社南ブライトホールで。喪主は妻しづ子(しづこ)さん。

 1950年代から、チベット系民族が使った独特の西夏文字を研究し1964年から66年にかけて「西夏語の研究」を出版。欧米や中国の学者が解読を試みながら約6300文字のうち約1割しか解読されていなかった西夏文字について、西夏人の書いた発音辞典「同音」の複写本の研究をきっかけに、発音や文法の体系を明らかにし、5千文字近くを解読した。

 チベット語ビルマ語の歴史比較研究でも業績を挙げ、言語学の発展に寄与した。1968年に日本学士院賞思賜賞、2008年に文化功労者
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120927000078