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「鎖国」という言説―ケンペル著・志筑忠雄訳 『鎖国論』の受容史―(シリーズ・人と文化の探究5)
- 作者: 大島明秀
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 単行本
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「鎖国」という、良くも悪くも何らかの形で日本人論、日本史を論じる時に使われてきた便利な用語・概念の形成・受容の歴史を通じて、それを解体していく。そして「鎖国」という言説の呪縛から日本及び日本人を解き放ち、「鎖国」論に終止符を打つ意欲作。
膨大かつ綿密な史料検討が見もの。
ただし、気になる点が一つ。
42-43ページに「ツュンベリー(ツンベリー、ツンベルクなどとも)(1743-1828)が桂川甫周(1826-1881)と密接な交流があったという趣旨の文が。1828年に亡くなった人と1826年に生まれた人が密接な交流があったというのは常識的に考えて変じゃなかろうか。
4代目桂川甫周(1751-1809)と7代目桂川甫周とを取り違えているんじゃなかろうか。
どなたかおわかりの方がいらっしゃったらご教示ください。
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