音読ドリル

ニンテンドーDSの大ヒット作「脳トレ」の看板教授は、「仕事が好きだから」という理由で一切の報酬を受け取ることを断っていると話している。

 「Dr. Kawashima's Brain Training」(日本版の名称は「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」、米国版は「Brain Age」)は英国だけで100万本以上販売されており、ニンテンドーDSの販売数を押し上げ、ゲームの魅力をより広い層に広めた。

 しかし、このゲームの看板教授はAFPとのインタビューで「私の財布には円も入ってきていない」と話している。この48歳の教授は、印税の半分--およそ24億円(約2200万ドル)--を受け取ることもできたが、同氏は1100万円(10万ドル)の年収で満足しているという。その代わり、この支払いは同氏の雇用者である東北大学に対して行われている。

 川島氏の家族は本人ほどは淡泊にはなれなかったらしく、問題が生じたという。同氏は「私の家族はみな私に腹を立てているが、お金が欲しければ自分で稼ぐようにと言っている」と認めた。

 川島氏はまた、同氏が仕事中毒であると告白した。同氏は「うんざりするかも知れないが、私の趣味は仕事だ」と言っている。

 川島氏はさらに、自分のゲームを遊ぶ時間を持てておらず(仕事で忙しすぎるのだという)、子供のゲーム時間も厳しく制限していることを明らかにした。同氏の4歳の息子は平日はゲームを禁止されており、週末に1時間だけ遊ぶことができる。川島氏は「私はゲームをすること自体が悪いとは思わないが、ゲームを許すと子供たちが勉強や家族とのコミュニケーションなどのすべきことができなくなってしまう」と述べている。

http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20366455,00.htm