偉大なる旅人・鄭和

 NHKの番組。 
 久々にテレビに見入る。
 明代の宦官・鄭和の生涯や現代における意義を問う。
 事実関係としてとくに目新しいところはない。最近一部で話題になったアメリカ大陸が取り上げられていたのは疑問を感じないではないが・・・。 
 復元CGやストーリーが大変ドラマチックで興味深かった。
 鄭和艦隊の子孫が数百年ぶりに中国に留学生として帰ったり、現代の自由貿易鄭和の夢を見出すことができたり、現代にも影響は色濃く残っている。
 杉山正明氏が確かどこかで「明は人類史上屈指の暗黒帝国」と述べていた。明代の海禁政策が違っていればその後のヨーロッパとアジアの地位の逆転はなかったかもしれない。
 日本のいわゆる鎖国政策もその影響を受けているという見方もあるから、ずいぶん日本の状況も違っていたろう。