読んだ本

 

 キーワード:二元論、要素還元主義、デカルトフランシス・ベーコン量子力学の「観測の問題」、複雑系
 十代のとき宇宙誌 (徳間文庫―教養シリーズ)を読んで以来のファン。この著者は宇宙ができて太陽系ができて地球ができて生命が誕生して人間が誕生して言語を獲得して文明が誕生してという歴史的展開やその哲学的意義を上手にわかりやすく説明してくれる。難しいことをわかりやすい言葉で述べられるのはうらやましい。

 「地球にやさしい」というキャッチフレーズは実はとんでもない表現なのです。それは本来は「人間にやさしい」ということのはずですが、人間中心主義の立場に立つ人間の傲慢さをみごとに表したキャッチフレーズともいえるのではないでしょうか。

 

日本語はどう変わるか――語彙と文字 (岩波新書)

日本語はどう変わるか――語彙と文字 (岩波新書)

 自分が生まれた頃の本だがすでに計量国語学とか数理言語学とか言われている人文科学の対象を数量化して扱う方法が述べられている。安本美典も引用されている。時枝誠記も読んでみたいと思った。
 どうもデジャブに近い感覚を覚えた。もしかすると高校のときこの本を読んだことがあるかもしれない。